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太田監督の次回作! ブログトップ
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シナリオ取材(6)リメイクが駄目な理由 [太田監督の次回作!]

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 それが最近も続く、パニックものだ。

 ”ポセイドンアドベンチャー”をリメイクした”ポセイドン”

 オリジナルが2時間ほどの映画なのに、リメイク版は90分。

 同じ物語で、なぜ、30分も短くなるのか?

 もう、お分かりだろう。人物描写を大幅にカットしたのだ。

 当然、リメイク版は面白くなく、前作に及ばない。

 ヒットもしなかった。

 観客の声は大切だが、それを鵜呑みにすると駄目ということ。

 そして、映画の中の人生ドラマはパニック映画でも大切ということなのだ。

 ようやく、話は戻るが

 そんな訳で、家族の夕食シーン。

 映画的に家族を紹介するための会話にしてはいけない。

 観客が自分も家族の一員であるかのような、親しみや共感を感じてほしい。

 それに必要なのは巧妙に作られた台詞ではなく、

 本当に存在した家族の会話だと思える。

 そんな会話をゲットしようと、元大学生に取材。

 あれこれ、いろいろと話してもらう。

 (つづく)

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シナリオ取材(5)観客の要望が映画を駄目にする? [太田監督の次回作!]

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 当初、”大空港”と同じように人生ドラマを長々と描いていたが

 次第に、事故や災害が早く起こるようになる

 観客はそこが目当なので、喜んだ訳だが、

 次第に何が起きても、ハラハラドキドキしなくなって来た。

 人が何人死のうとも、多くの人が犠牲になろうとも

 哀しみも、感動も、ない。

 ただ、災害や事故を見て、すげーーーなーーーーと思うばかり。

 その原因考えると、登場人物が描けていないということが分かる。

 その人に共感できないと、どんな悲惨な事故に巻き込まれても

 他人事になってしまうのだ。

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 なのに、現在、ハリウッド映画ではマニュアルがあり

 ”登場人物は画面に出てからすぐ、30秒でキャラ紹介をせねばならない”

 というのがあるらしい。

 そう言えば、最近の映画はその手のものが多く

 会話等で、その登場人物の職業や背景を説明している。

 ストーリーを追うには十分な情報量だし、

 観客の期待は人物より、災害や事故シーン。

 ハリウッド映画はリサーチが徹底しているので、試写会等でも観客の希望を聞く

 そうすると、”人物紹介が長い! 早く事故のシーンが見たい!”

 という意見が多くなる。

 実際、人物紹介がしっかりとあるから、事故シーンが盛り上がるのに

 観客は素人。それに気づかない。

 でも、映画会社は意見を鵜呑みにして、観客の期待に答える映画を作ったのだ・・。

 (つづく)

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シナリオ取材(4)パニック映画に学ぶ [太田監督の次回作!]

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 その意味で、家族の夕食シーンであっても、

 机の上で書いた台詞で会話しては、伝わらない。

 それでは単なる説明にしかならない。

 まして、そのシーンは家族の存在を伝える大切なシーン。

 形だけの家族会話では駄目なのだ。

 その悪例が最近のハリウッド映画には多い

 分かりやすいのはパニック映画。

 昔のもの、例えば”大空港”

 延々と乗客の人生ドラマを紹介し、その人たちが同じ飛行機に乗り込む

 そして、最後の最後で爆弾が機内で爆発。

 果たして!という映画だ。

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 その作品が大ヒットして、”エアポート”シリーズが作られる。

 ”エアーポート75” ”エアーポート77” エアーポート80”

 また、ポセンドンアドベンチャーのヒットで

 タワーリングインフェルノ、が作られ、

 それらの系譜は

 ”アルマゲドン” ”ディープインパクト”

  ”インディペンデンスデイ”

 に引き継がれて行く。

 皆、多くの登場人物がそれぞれの人生を背負って、

 大きな災害と遭遇するというパターンだ。

 (つづく)

 
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シナリオ取材(3)作家・山崎豊子さんの凄さ [太田監督の次回作!]

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 ”不毛地帯””白い巨塔” ”沈まぬ太陽”

 等で知られる作家、山崎豊子さんの小説を読むと

 圧倒される。

 もの凄く徹底した取材で書かれているからだ。

 病院、銀行、航空会社、舞台となる業界を徹底的に調べてある。

 その業界を知らなくても、読んでいて、リアリティを感じる。

 その山崎さんが”二つの祖国”を書いたとき

 日本にいる日系人の弟と、アメリカにいるその兄が戦場で向かい合う展開を

 書こうとしたとき。そんな事実が実際にあったか?

 調べまくったという。

 実際になくても、フィクションなのだから書けばいいと思うのだが

 それでも調べて、調べて、調べて、ようやく事例を見つけたので

 書いたという。

 僕もシナリオを書くようになって分かって来たのだが、

 実際にあった話というのは、創作では絶対に出せなない重みや迫力がある。

 どんなに腕のいいライターが書いても

 ウソのうまい人が話しをしても、本物には勝てないのだ。

 
 (つづく)

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シナリオ取材(2)机の上で考えた台詞? [太田監督の次回作!]

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 もちろん、取材せずともパターンで家族の会話は書ける。

 例えば、子供の成績の話。

 妻 ”お父さん。この間**子の三者面談に行ったんだけど

 この成績じゃ**大学は無理です。とハッキリ言われちゃって・・”

 とか、いかにも高校生の娘がいる家族の会話ぽいのは書ける。

 おまけに、その台詞によって、娘の成績が悪いこと

 **大学を志望していること。母が大学進学を望んでいること

 等も説明できてしまう。

 また、このような会話は日本であれば、どこの家族でもしているだろう。

 でも、それでは伝わるものが少ない。

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 もし、昭和40年代であれば、こういうのもあり。

 娘。”お父さん。隣の山田さん。ピアノ買ったんだって!”

 妻”お父さん。今朝の新聞で一戸建ての広告が出てたんですよ”

 当時、家庭では競うようにピアノ買ったり

 アパートを出て、一戸建ての家を建てる家族が多くいたからだ。

 それによって時世を反映。

 どこにでもいる家族。という設定を伝えることができた。

 サザエさんが”カツオ。勉強しなさい!”

 というのも、そんなパターンのひとつ。

 でも、それだけではない。そこに家族がいる。

 家族の歴史がある。そんなことを感じる会話がほしかった。

 が、それを創作すると、やはり伝わらないのだ。

 (つづく)

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シナリオ取材(1)リアリティを求めて? [太田監督の次回作!]

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  原発事故を題材とした映画。

 そのシナリオ取材をする。

 映画の登場人物に限りなく近い環境にいて

 地方在住、4人家族。父母姉妹。

 (特に近所に原発がなくても可)

 そして、ついこの間まで女子大生だった人に質問。

 夕食のとき、家族でどんな会話をするか?

 取材させてもらった。

 もちろん、取材せずに書くこともできる。

 が、それではなぜかリアリティが出て来ないのだ。

 ”こんな家族。いねえだろう?”とは思われないのだが

 伝わるものがないのだ。

 不思議なもので、観客というのは、

 本物と偽物を嗅ぎ分ける力を持っている。

 ”何かウソ臭い?” ”良く分からないけどリアリティある!”

 そんなことを感じる。

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 それをクリエーターたち。

 監督やプロデュサーや脚本家という人たちは

 嘗めてかかり、”どーせ、分かりゃしないよ!”と考えてしまう。
 
 だが、それを疎かにすると作品に力がなくなる。

 絵空事となり、伝わらなくなるのだ。

 ”青い青い空”のときも、女子高生や書道部の生徒に取材。

 その上で台詞を書いた。

 ”若い子たちって、あんなこと言うよね!”

 と評判になった。今回もしっかりと取材したい。

 で、先の女の子に取材。

 でも、意外に毎日、話ししていたことは覚えていないものなのだ・・

 (つづく)

 
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続・新作シナリオ執筆中(9ー終)泣けるといい場面になる? [太田監督の次回作!]

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 もう10年以上前になるが、

 ”救世主ケイン”というミステリー小説を書いたとき

 夕方起きて、珈琲飲んで、こんな感じ。
 
 ”さあ、執筆だ! 

 いよいよ紗耶香とケインの対決だ!

 どうなるんだろうなあ・・

 ケインも酷いけど、紗耶香もとんでもないからなあ”

 というふうに、書くというより、連続ドラマを見る感覚だった。


 ”やっぱ、監督。頭おかしいでしょう?”

 と言われそうだが、

 そんなふうに感じて書いたものは、必ず評判がいい。

 どうしようかな? こうしようか? 新キャラ登場かなあ?

 とか、考えて書いたときは、たいてい駄目だ。

 物語とは不思議なもの。


 ”青い青い空”のときはどうだったかな?

 書いているときのことって、意外に覚えていないもの

 やはり、霊が降りて来て書かされるものなのかも。

 あ、三美子のシーン(もちろん、あそこです)を書いたときは

 もう、涙が止まらず、ボロボロになりながら書いた。

 そして、あのシーンができた。


 さて、今回は

 先の家族団らん。夕食のシーンが終われば

 いよいよ、かつてない過酷な物語が待っている・・


 (つづく)

  
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続・新作シナリオ執筆中(8)書くというより見つめる感じ? [太田監督の次回作!]

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 ”青い青い空”のときも、

 本物の女子高生から取材した。

 今回も・・・でも、とりあえず、そのシーンを書き上げる。

 場面の終わりは姉のモノローグ。

 ーーーーーそれが私たち家族にとって、最後の・・・・・。


 その一節を書いたとたんに、胸が詰まった・・。

 そう、平和な場面はここまで。このあと地震が起こり

 原発事故が起こり、この家族4人はバラバラになって行く。

 そして・・

 ここで集中力が切れた。

 無理すれば書けるが、取材を先にしたい思いもある。

 しかし、辛い物語になってきた・・。

 ヘンな表現になるが、主人公の女子中学生。
 
 彼女がこの先どうなるか? 

 もちろん、僕は知っている。自分で考えた物語なんだから当然。

 でも、あまりにも辛い現実を彼女が体験すること。

 見ていられない・・。

 同時に、それを見つけなければならない・・・という使命感。

 物語を書いて行くという感覚ではない。

 見つめて行く・・・という感じ。

 ここまでくれば、どんどん進むだろう。

 (つづく)

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続・新作シナリオ執筆中(7)犬の名前も重要。シロではない? [太田監督の次回作!]

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 そう考えていると、忘れ物に気づく、

 冒頭に戻り、犬のシーンを加えた。これは大事。

 この犬が重要なキャラなのだ。

 そして犬の名前も重要。

 名前も半日かけて考えた。

 当初は”淳之介”にしていたが、それでは面白くない。

 シロ。とか、ポチではもっと面白くない。

 なので、またまた、あるロックミュージシャンの名前から戴いた。

 名前ひとつで、物語がイキイキしてくる。

 主人公たちの背景も感じる。

 先のシーンに戻る。考えたのが、一家の団らんシーン。

 だが、その会話。リアルでなければならない。
 
 姉妹でどんな話をするのか? 今時の高校生は何に興味あるのか?

 ヤバい!

 取材せねば、原発事故の取材はかなりしたが、その辺が疎かになってはいけない。

 (つづく)


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続・新作シナリオ執筆中(6)登場人物の名前は大切 [太田監督の次回作!]

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 原発事故を題材とした映画のシナリオ

 主人公が学校に行き、授業を受けるところまでは書いている。

 そこからだ。

 二時間目の授業。先生が変る。

 この辺は大林監督の”時をかける少女”風。

 先生は複数登場させたい。英語の先生と歴史の先生。

 イメージと名前を決める。

 A先生としておくのもありだが、名前を付けた方がキャラに命が灯る。

 だから、こんなときは友人知人の名前を付ける。

 或いは、イメージに近い俳優さんの名前を借りる。

 とりあえず、上杉先生と友倉先生。

 そのあと、主人公は下校時に小学生のガキ大将と対決する!

 という展開。

 結構、気に入った場面だったけど、今回は超低予算作品。

 先を急いだ方がいいと思え、一気に地震勃発!

 原発事故!

 いや、それは早すぎる。


 (つづく)

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